ハワイアンヒーリングでも温熱療法はある

こんにちは
アンティエールの三田です。

何度か足を運んだハワイは、秋の季節に気候が似ています。
秋の始まりはハワイを思い出す季節です。

ハワイアンマッサージとして広く知られるようになったロミロミ。
この古代ハワイアンの叡智であるロミロミは、今でもハワイのスパでは気軽に楽しむことができます。
ロミロミの満たされるような、流れに身を任せているような、優しくてリラックスした心地よさは、一度経験すると忘れることができなくなるような魅力があります。

ロミロミの一面だけを見ると、ただ気持ちの良いマッサージでしかありませんが、ハワイアンのヒーラーが行っていたロミロミは、リラクゼーションというより、それを超えた『癒しの方法』なのです。

水と熱のセラピーとは

ロミロミの1つに水と熱のセラピーがあります。
水と熱のセラピーには、マッサージと合わせて骨折・風邪・熱・痛みやコリを治療する時などに行われていました。
患者は屋外の小川やミネラルバス・硫黄スチーム・海の中などで入浴し、ハーブや花の入った温かい淡水に入ることもありました。
そして、ハワイアンソルトと黄土の入った水を飲んだり、真水や塩水を身体にかけたりしていました。
小屋の中で毛布にくるまったり、またハーブで包んだ熱い岩の上に横たわって、蒸気をあてることもありました。
これらの治療の多くは、暖かい太陽の下に横たわって行われるマッサージと共にされていた歴史があります。

熱のセラピーとして、ハワイアンもサウナのようにスチームバスを健康のために利用していました。
スチームバスは、古代ハワイアンが行っていたフィジカルセラピーのうちの一つでした。
温められた石の上に、枝を使いアーチ状に作られた屋根の小屋で、葉で覆われた火の上で布を被って座って温まっていました。
一般的な病気を治したり、時には出産で会陰部が損傷した女性を治療する場合に、処方されたハーブを煎じて湯気を立てている薬の上に患者は治療されていたとありました。

カラダを癒す・治癒させることを色々と調べていくと、国は違えど、それぞれ共通するものがあります。

この古代ハワイアンの温熱療法って、韓国のよもぎ蒸しと一緒です。

ハワイアンの歴史の残っているのがリラクゼーションのロミロミだけになったとしても、歴史をたどれば共通する施術があるものです。

サロンでロミロミの施術をし始めたころ、クライアント様の体温がとても気になって、体温を上げるにはどうしたらよいのかずっと考えていました。
こそへ、自分が体験したよもぎ蒸しの経験を、ぜひ味わってほしい!
あの芯から温まったカラダを体感してほしい!
と言う事からよもぎ蒸しを導入したのが始まりでした。

案の定、カラダの解れ具合も、肌の柔らかさも全く違う体感です。
そして施術中のまどろむ睡眠は、人の心地よさを誘います。

汗も歳をとる

若い頃は大汗をかいてもあまり気にならなかったのに・・・
中高年になると汗をかかなくなったり、汗がベタベタして気持ち悪いとか、そう感じることはないですか?。
こうした汗の変化は、加齢や運動不足などに伴う、発汗機能と体温調整機能の低下によって起こります。

例えば・・・
ベタベタ汗は、若い頃の汗はサラサラしていて乾きやすいのが特徴ですが、汗腺の機能が弱ってうまく発汗できなくなると、水分だけでなく、血液中に含まれるナトリウム(塩分)などのミネラルが一緒に排出されてしまいます。
それがベタベタ汗の主な原因。
そして、ミネラルを含む汗は、乾きにくいので、いつまでも不快で汗臭く感じます。
汗は体温調節の役割がありますが、乾きにくい汗だとカラダがうまく冷やすこともできないのです。

たかが汗…されど汗

汗の成分の99%は水分ですが、残りの1%にはミネラルが含まれています。
そのミネラルは、心臓の働きを調整したり、血液や骨、筋肉を作ったり、免疫機能・運動機能・生殖機能を助けると言った、重要な代謝機能を数多く受け持っています。

そのためミネラルが不足すると、カラダのあちこちがエネルギー不足状態になり、うまく機能しなくなるのです。

このような条件が重なり、体内のエネルギー効果を低下し、体力を消耗し、夏バテ~秋バテ状態を起こしやすくなるのですね。

ミネラル不足の怖いところ

エアコンでカラダが冷え切ってしまうと、外に出てもなかなか汗をかかないことなどありませんか?
冷え切ったカラダの汗腺が休んだ状態になってしまうためですが、しばらくするとどっと一気に汗が噴き出してきます。
中高年なり、発汗機能が低下すると、それと似たことが起こります。

普段あまり汗をかくことがないのに、カラダをちょっと動かすことで大汗をかいたりすると、体温が上昇してきます。
健康な時はそれに反応して汗が少しずつ出て、体温調整をしようとします。
なのですが、発汗機能が低下して汗が出ないと、脳からカラダの危険を感知して、肌に近い毛細血管を広げ、体温を調整しようと、一気に大量の大粒の汗が出るのです。

そんな時はナトリウムの濃度が急上昇し、ミネラルの吸収が追い付かずに一緒に排出されてしまいます。

その結果、血液がドロドロ状態になり、めまいを起こしたり、倦怠感を感じたり、時には脳卒中や心筋梗塞などを招くことにもなりかねません。

そういったことで、夏には熱中症をおこす原因になるのですね。

発汗機能を高めるトレーニングを

私たちのカラダには、200万個~500万個の汗腺があります。
そのうち働いている汗腺は半分ぐらい。
汗を出す汗腺を『能動汗腺』と言いますが、その数は幼少期で決まってしまいます。
増加することはありません。
その為に、汗を上手にかくには、もともとある能動汗腺の働きを改善し、発汗機能を高めることが大切です。
それが発汗トレーニングや汗腺トレーニングと言われるものです。

気温が上がる季節から始めるのが夏バテには予防になりますが、今は秋・・・
今の季節からトレーニングを始めても、体温調節機能も高まるので今からでも遅くはないです!

ヨガやウォーキングのアクティブ派にはいいですが、静かにまったりとしたい方にはよもぎ蒸しはお勧めです。
よもぎ蒸しには、発汗用・婦人用・美肌用と3種類のブレンドされた薬草があります。
どれも蒸気によって発汗はしてきますが、それぞれの気になる体質改善したい薬草を使い、カラダの衰えた汗腺を目覚めさせて、サラサラとした汗をかけるようトレーニングに取り入れるのもお勧めです。

汗腺トレーニングは更年期にもお勧めです。
ある程度のホットフラッシュにかく汗を何とか軽減はなるのかわかりませんが、その他更年期障害となる症状は軽減されることが期待されます。
単純に代謝も上がりますので、代謝に関する不調は軽減されていきます。

カラダを温める温熱療法のほんの一面ですが、良さを知り感じて頂くとわかりますよ。